カツオの旅 旨さと歴史を追いかけて

魚を紹介するシリーズが始まりました!

今回の主人公は「カツオ」です。

 

カツオは鮮度が落ちるのが早いため、たたきで食べることが一般的です。

カツオの種類は「カツオ」「スマガツオ」「マルソウダガツオ」「ヒラソウダガツオ」の4種類です。

 

カツオは約1歳から産卵を開始し、1回あたり3万~140万粒の卵を産卵します。
仔魚は頭が大きく、吻(ふん)と呼ばれる口の付近が長く突き出していて、体長の4分の1ほどの大きな口裂があります。
これは魚食魚類(魚を食べる魚類)の仔魚および稚魚の特徴です。

産卵水域の中心は亜熱帯~熱帯の太平洋の中央水域ですが、広い範囲に及びます。

 

カツオはふ化後、約1年で45センチ前後、2年で60cm前後まで成長し、最大で1メートルになるといわれています。

なお、お腹にある縞模様は1~5cmの稚魚にはなく、成長していく過程で現れてきます。

 

魚群は、餌となるイワシなどを追って群れを成して泳ぐ素群と、海面を漂流する流木などの周辺に集まる木付き群の2種類に大きく分けられます。

 

カツオは、魚類、甲殻類(エビ、カニ、オキアミなど)、頭足類(イカ、タコ)と何でも食べます。

また、カツオの成魚の胃の中から、カツオの稚魚が観察された事例が報告されており、共食いも起こっていることがわかります。

 

カツオは黒潮に乗り春は北上し秋は南下します。
初カツオは北上している春に漁獲され、脂が少なく身が引き締まっています。
戻りカツオは南下している秋に漁獲され、北の豊富なプランクトンを食べているため脂が乗っています。

一般的に、初カツオはたたきで食べ、戻りカツオは刺身で食べます。

 

カツオは、『古事記』や『万葉集』では「堅魚カタウオ」という漢字表記で登場します。
この「カタウオ」が変化して「カツオ」になったというのが通説です。

 

他にも、カツオは疑似餌ぎじえでどんどん釣れるくらい「頑かたくなな魚」だから、「カタウオ」(頑魚)→「カツオ」になったという説。
弱いイワシに対して、強い魚だから、「勝つ魚」→「カツオ」となったとう説があります。

 

カツオの栄養素は下記になっています。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)

 

いかがでしたでしょうか。

今回は「カツオ」について紹介いたしました。

また次回お会いしましょう!

 

令和2年度第3次補正 事業再構築により作成

記事一覧へ戻る
TOP