カンパチの世界 大型魚の魅力と注意点

魚を紹介するシリーズが始まりました!

今回の主人公は「カンパチ」です。

 

カンパチはアジ科ブリ属で、ブリ・ハマチ・ヒラマサの仲間です。
大型魚で大きいものでは2メートルを超える個体もいます。

カンパチの寿命は15年程度と言われています。また、成長が早い魚で一年で40センチ程度まで成長します。

カンパチは世界中の熱帯から温帯地域に広く分布しています。

ブリよりも比較的暖かい海域に多くみられます。
日本近海では東北から沖縄県辺りにまで回遊しています。春から夏にかけて北上し、秋から冬には南下します。
水深30~70メートルで小魚やエビなどを食べて生活しています。

 

カンパチは成長とともに名前が変わる出世魚です。
・ショッコ:10~35センチ
・シオゴ:35~60センチ
・アカハナ:60~80センチ
・カンパチ:80センチ~

 

名前の由来は、上から見ると目のところにある黒い線が漢字の「八の字」に見えることから、間八(カンパチ)と呼ばれるようになりました。

 

実はカンパチ、南国では注意が必要な魚でもあります。
カンパチは世界中の温帯、熱帯域に広く分布する魚です。ハワイなどの諸外国でも釣れることだってあります。
しかしながら、南方の大きく育ったカンパチは肝臓や筋肉中にシガテラという毒をもっていることがあります。

この毒は暖かい海域に生息する植物プランクトン(渦鞭毛藻)に由来する毒なのですが、中毒症状が非常に多彩で、中でも「ドライアイスセンセーション」と呼ばれる知覚症状が特徴的です。

この症状は水などに触れるとドライアイスに触れた、もしくは電気で痺れてしまうような感覚に陥ってしまうというものです。
他にも関節痛や筋肉痛、痒みなどの症状がおこりますが、死亡率は低めです。
ですが、世界的に見ても中毒患者が絶えない毒なので、南方の旅先で釣り上げたカンパチや他の魚は食べる前には現地の方に確認をすることをお勧めします。

 

国内に流通しているカンパチは天然、養殖問わず安全ですから、安心してくださいね。

 

 

カンパチは不飽和脂肪酸が豊富な魚です。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・鉄分(貧血の防止)

 

いかがでしょうか。

「カンパチ」を紹介させていただきました。

また次回お会いしましょう!

 

令和2年度第3次補正 事業再構築により作成

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