サバ:栄養満点の健康促進魚
魚を紹介するシリーズが始まりました!
今回の主人公は「サバ」です。
古くから親しまれてきた魚で、ひかりものの代表である「サバ」。
一般的にサバと言えば、マサバを指します。
近年サバの栄養価が注目され需要が高まっている魚です。
しかしマサバは近年漁獲量が減少しており、塩サバなど輸入が大部分を占めています。
マサバは「顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科サバ族サバ属」に属します。
サバ属のなかまには、「ゴマサバ」「タイセイヨウサバ」などがいます。
またマサバの寿命は7年ほどで、2~3年で成熟し大きい個体は50センチを超えます。
マサバは温暖な海域を好み日本各地、水深2~100メートルほどの海域に生息しています。
回遊魚なので春から夏に北上し、秋から冬にかけて南下します。
名前の由来は諸説ありますが、サバの歯は他の魚と比較するととても小さいことため、「小歯(さば)・狭歯(さば)」と言われていたためだとあります。
マサバはDHAとEPAが豊富に含まれています。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)
サバの選び方のポイントをご紹介します。
「サバの生き腐れ」といわれるように、サバは水揚げ後、すぐに死後硬直を起こして、その後の自己消化が早く、細菌による腐敗が起きやすい魚です。
目が済んで、体の色が鮮やかで光沢があり、身が固くしっかりとしていて、背が青く腹が白いものが鮮度の高いサバです。
マサバの旬は、「秋サバ」といわれるように9月~11月で、ゴマサバの旬は春から初夏がおいしくいただけます。
「さばを読む」ということわざがありますよね。それ実は、「サバ」が関係しているみたいなんです。
鯖は大量に水揚げされる一方で鮮度が落ちるのも早い魚です。
特に、昔は今のように冷蔵・冷凍の技術がありませんでした。
そのため、魚屋などは時間を惜しんで鯖の数量を目分量でざっと計測し、傷む前に急いで売り捌いたとされています。
そのことから適当でいい加減な数値を言うということを背景に「さばを読む」という言葉が生まれたとされています。
マサバは栄養満点でとても美味しい大衆魚です。
近年は高級魚並みに高値で取引されています。
みなさまもサバを食べて、健康なからだを維持しましょう。
令和2年度第3次補正 事業再構築により作成